ティール組織』の著者、フレデリック・ラルーによれば、これまでの人類の組織形態を次のように5段階で説明しています。
①「衝動型(レッド)」
時代:およそ1万年前
力と恐怖によって支配する
2つのブレイクスルー:仕事の分業、トップダウン権力構造
②「順応型(アンバー)」
時代:紀元前4000年前
教会や軍隊のように規則・規律・規範によって階層構造を作る
2つのブレイクスルー:再現可能なプロセス、安定した組織図
③「達成型(オレンジ)」
時代:産業革命が起こり科学が発達した時代
多国籍企業をはじめ現代の企業の多くが採用する
3つのブレイクスルー:革新主義、説明責任、実力主義
④「多元型(グリーン)」
時代:18世紀後半から19世紀にかけて
多様性と平等と文化を重視するコミュニティ型組織
3つのブレイクスルー:権限の委譲、価値駆動の文化、ステークホルダーの価値観を
活かす
⑤「進化型(ティール)」
①から④の組織のフレームを見たときに、あらゆる組織においてこれら4つの要素が入っていることに気づきました。
人間のパラダイムの進化によって、組織も変化したきた結果このような要素が生み出されてきたのだと思います。
では、次世代の「進化型(ティール)」組織とはどのようなものでしょうか?
●個人と集団の開放を目指す世界
人間一人ひとりの可能性を広げ、生まれつき持っている才能を発揮させる
「こうあるべき」という大前提から解き放たれる
●エゴの抑制
「エゴ」自我を手放す
挫折や失敗による恐怖や欠乏、怒りや恥の感情から自由になり、失敗を自分が何者であるかを学ぶ機会とし、さらに自分の個性を成長させることにつなげる。
●内なる心の呼びかけに従う
意思決定を外部の基準から内部の基準へと移し替える
●全体性を希求する
自分が何者なのかを知り、周りの人や生命と自然のあらゆる形あるものと再び結びつける。皆が深く結ばれ一つになる
現在、世界には、このティール組織の原理を実践している会社がいくつかあるそうです。