東野圭吾さんの小説でずっと気になっていた、「祈りの幕が下りる時」が2018年に映画されたのを知り、DVDで観ました。
元々、推理小説は好きですが、東野圭吾さんの小説は、現代社会、日本社会の問題意識や現実をリアルに表していて、感じる世界がとても深く、印象に残る話だと思っていました。
普段なんとなく目にする殺人事件のニュースの一つ一つにも、人間一人の人生があり、その背景を見て行った時には、善悪では語れないものがあるのだと感じました。
主人公が、自分をも客観視して事件の真相を突き詰めている様子が印象的でした。
そう思うと、何か一つの出来事も独断的な判断基準で捉えるだけでなく、人間共通の心理、宇宙森羅万象、すべてのメカニズムから物事を洞察することの必要性を感じます。